
種族は『ドヴェルグ族』。穏やかな性格で、手先が器用で物作りが好きなメガネの女の子。
学生時代からのリリティスの友人で、現在は『職人町トレオスメーナ』で術式職人として暮らしている。
扱う魔法は『魔力を運動エネルギーに変える術式を構成する』魔法。属性は『無属性』。
趣味は機械弄り。食事を抜いて熱中する事もある。
術式魔法は、細かく分けると多様な種別がある。アトレが使用するのは、術式機械の実際に動作する部分である。
リリティスの『術式可動魔剣ヴォルケーノ』の術式機械部分の製作や『術式魔導機インフェルノ』の整備も彼女が行っている。
リリティスとの出会いは、学生時代に席が隣になった事だが、彼女達の仲を深めた切っ掛けは未完成のインフェルノの存在を知った事からだった。
当時、アトレはまだ制御系の術式を持つ術式機械の製作をした事がなく、未完成のインフェルノは、彼女にとって魅力的な素材であった。リリティスはインフェルノの完成を条件に、アトレにインフェルノを提供した。そしてリリティスもアトレに協力して二人で無事にインフェルノを完成させた。
この経験はアトレを大きく成長させる結果となったが、リリティスもまたアトレを手伝った経験で、簡易的ながらもヴォルケーノやインフェルノのメンテナンスを自分で行う事が出来る。
インフェルノからの経験を生かして、アトレが基礎から設計、製作した物が『術式魔導機プラチナ』と『術式魔導機ニエロ』の2機である。『永久結晶』を使用していて高度な人工知能を持つインフェルノには劣るが、二機ともかなりの品質に仕上がっている。機動力に重点を置いたプラチナ、安定性やパワーに重点を置いたニエロと、状況や環境によっては、汎用型であるインフェルノを上回る術式機械となっている。
武器は鉤縄のギミックを施した金槌。主に牽引などに持ちいっている。